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2008年9月26日 (金)

自覚症状と頭痛のタイプ

みなさん、こんにちはhappy01

秋が訪れ、朝晩かなり気温が低くなってきていますが、体調はいかがですか?

先週は台風が日本を縦断せず太平洋側を横ひってきましたが、台風の季節ですので頭痛持ちの方は十分気をつけてください。。。weep

   『第4話 自覚症状と頭痛のタイプ

前回までは、診察時における頭痛診断の目安について2回に分けてお話ししましたが、本日は自覚症状と想定される頭痛のタイプについてです。

 1.同様な痛みをこれまでも繰り返し経験している頭痛のタイプ

   (慢性群発性頭痛)

      → 緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、てんかん性頭痛

 2.時間的な変化として、これまでに経験したことのない激しい

   頭痛のタイプ(急性ないし亜急性頭痛)

  1)突然に発症(2~3日以内の経過) → くも膜下出血

  2)発熱とともに数日の経過 → 髄膜炎

  3)上気道炎に引き続き1~2週間で発症 → 急性副鼻腔炎

  4)発熱とともに1~3週間の経過 → 結核性髄膜炎、真菌性髄膜炎

  5)2~4週間で徐々に発症し増悪 → 脳腫瘍、慢性硬膜下血腫

 3.痛みの部位によるタイプ

  1)左右差あり → 片頭痛、器質性頭痛

  2)後頭部 → 緊張型頭痛

  3)側頭部 → 片頭痛、側頭動脈炎

  4)眼窩周囲 → 群発頭痛、急性副鼻腔炎

  5)眼窩後部 → 緊張型頭痛

  6)両側前頭部 → てんかん

 4.痛みの性質によるタイプ

  1)後頭部の重い頭痛、鈍痛 → 緊張型頭痛、脳圧亢進症状

  2)側頭部の拍動性頭痛 → 片頭痛などの血管性頭痛

                    高血圧症(両側性)

  3)焼け火箸をあてたような痛み → 群発頭痛

  4)ギューッと圧迫するような痛み → てんかん性頭痛

  5)前頭部がふくれ上がるような痛み → てんかん性頭痛

  6)頭全体を締め付けるような痛み → くも膜下出血

  7)側頭部のズキズキッとする痛み → 側頭動脈炎(片側性)

 5.随伴症状の有無によるタイプ

  1)閃輝暗点が先行する → 典型的片頭痛

  2)嘔気、嘔気を頻発 → 典型的片頭痛、脳圧亢進症状

  3)後頸部、後頭部のこり → 緊張型頭痛

  4)貧血、低血圧 → 緊張型頭痛

  5)感冒後、後鼻漏 → 急性副鼻腔炎

  6)顔面局所の発赤 → 急性副鼻腔炎

  7)結膜充血、鼻汁、流涙 → 群発頭痛

  8)発熱、項部硬直 → 髄膜炎

  9)項部硬直、意識障害 → くも膜下出血

 10)手足のふるえ、けいれん → てんかん

 11)患側の視力低下 → 側頭動脈炎

 12)多発筋肉痛 → 側頭動脈炎

 13)収縮期血圧220mmHg以上 → 高血圧性頭痛

 14)顔面の帯状疱疹 → 帯状疱疹による髄膜炎、髄膜刺激徴候

以上、症状によっては単なる頭痛ではなく、他の病気による徴候としての頭痛もあります。この自覚症状は、頭痛診断においては重要な情報であり、治療において急を要する必要があるのか、無いのかを判断するポイントにもなります。

従って、診察時にはきちんと症状を伝えることが的確な治療へと繋がりますので、頭痛がひどくなったらできる限りメモにその経時的な症状を書き取っておくことも重要となります。

次回は、頭痛の診断を行う上での検査についてお話しいたします。

でわ、この辺で。。。paper

          参考)Premary care note 頭痛[第2版] / 日本医事新報社

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