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2008年9月19日 (金)

頭痛診断の目安② - 頭痛の種類の絞り込み -

みなさん、こんにちはhappy01

台風が日本を縦断しながら進んでいますが、頭痛がひどくなっている人はいませんか? ひょっとして頭痛がひどくなっている人もいるのでは。。。weep

   『第3話 頭痛診断の目安② 

            - 頭痛の種類の絞り込み -』

前回は、神経学的異常を含めた観察により、緊急に他科受診や、検査、処置を必要とする頭痛でないことを確認したら、次に頭痛の種類の絞り込みのために患者さんに問診をしていきながら、頭痛の全体像と本質を見極めることが重要です。gawk

 1)病歴

   頭痛が始まったときの時期や頭痛で診察を受けたことがあるかを確認             

       → 患者の回答から考えることは以下の内容である

    ①頭痛の始まり時期が20歳前後の場合、片頭痛を考慮する

    ②群発頭痛も概して若年期から出現する

    ③緊張型頭痛では出現時期の同定ができないことがある

    ④新規発症持続性連日性頭痛では、出現の時期を明確に同定できる

 2)頭痛の出現状況

   頭痛の出現時間(時々・ずっと)と痛む強さの浮沈みの確認をしながら現

  在の受診の目的となっている頭痛の特徴について聞く

       → 患者の回答から考えることは以下の内容である

    ①片頭痛、群発頭痛、頭部神経痛、労作性頭痛では出現時と消失時

     が明確

    ②緊張型頭痛では、受診に至る場合には持続性で浮き沈みがない

    ③持続性で浮き沈みが明確な場合は、変容型片頭痛を考える

 3)頭痛の一連性の確認

   今までの頭痛が発生するまでの流れと、その痛みの質などの確認

       → 患者の回答から考えることは以下の内容である

    ①従来の頭痛に比べて、痛みが強い、痛む時間が長いなどの場合は

     ほとんどが量的な変化と考え一連の頭痛の可能性が高い

    ②痛みの質的に異なる場合は、器質性疾患を考える必要がある

 4)頭痛の強さ

   頭痛が強くなったときの痛みの度合いと疼痛時の作業の可否の確認      

       → 患者の回答から考えることは以下の内容である

    ①群発頭痛は、常に痛みが強い

    ②片頭痛は、痛みが中程度または強く、中程度の痛みでは作業が何

     とかできる       

    ③労作性頭痛では、痛みが強いがいつもではない

    ④低髄液圧性頭痛では、作業はほとんど可能

    ⑤緊張型頭痛では、痛みはそれほど強くなく、痛みが強いという人は

     精神 的な問題がある可能性が大きい

    ⑥頭部神経痛では、一瞬の痛みであるため回答に困る事が多い

 5)頭痛の持続時間の確認

   頭痛が発現してからどのくらいの時間継続するのかを確認     

       → 患者の回答から考えることは以下の内容である

    ①片頭痛では短くて5~6時間、長ければ3日間続くが、平均は24時

     間程度

    ②群発頭痛では、1~3時間程度

    ③緊張型頭痛では発作型頭痛ではないので、明確な回答は得られない

    ④頭部神経痛は一瞬の痛みを反復するものであるが、一瞬の痛みと答

     える人は少なく、基本的に反復を繰り返している時間を答える

 6)頭痛の性状の確認

   頭痛はどのような感じの痛みかを確認

       → 患者の回答から考えることは以下の内容である

    ①脈と合致している痛みなら片頭痛を疑う

    ②同じ血管由来の頭痛である群発頭痛では拍動性を感じる人もいる

     が、痛みが激しいため基本的には感じないと答える人が多いく

    ③低髄液圧性頭痛では、頭蓋内圧変化のため軽い拍動性を感じるこ

     とがある

    ④脳圧亢進症状でも拍動性を感じることがある

    ⑤労作性頭痛は一般的には非拍動性であるが、拍動間が明確にある

     症例も時々ある

    ⑥髄膜炎でも稀に拍動間を感じることがあり、この拍動間は頭蓋内圧の

     変動によるものと考えられる

    ⑦緊張型頭痛は、必ず非拍動性である

以上の問診により、ある程度頭痛の種類が絞り込まれてくると思います。この絞られた結果を基に本質である頭痛の診断をし、治療指針を決めて行くことが必要です。

では、次回は自覚症状と頭痛のタイプについてお話ししましょうconfident

今日は、この辺で。。。paper

      参考:頭痛クリニック 1 臨床医のための頭痛診療攻略本 / 診断と治療社 より一部抜粋

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